☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆ 美歩の生い立ち ☆ ☆ 第2章 ひめごと ☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 美歩が女の子の洋服を身に付けるようになったのは、 姉の影響が大きい。初めて姉のセーラー服を身に付けて以来 こっそりと、夜家族が寝静まっては、姉の下着や洋服を持ち出して 身に付けていたものです。中学になって土曜の夜は、受験勉強 するふりをして、女の子の格好をしていました。 その中でもやはり1番のお気に入りは、スカートでした。 プリーツや広がるスカートが大好きで、わざとターンを繰り返しては スカートが広がる感触を楽しんだものでした。 美歩は、男の子にしては、やっぱり活発というよりも本が好きで 読書を楽しんでいるような子でしたから、中学では、ハイネやリルケ、日本の高村幸太郎 佐藤春夫などの詩人とかも愛読していました。 それから、コバルトシリーズに代表されるような 少女小説にのめりこんでいました。 いつしか、ヒロインと自分を重ねるような子になっていました。 詩や小説を自分で書いて、恋に恋するような。 でも、初恋は、女の子だったし、別に男の子が好きになったわけではないのです。 女の子へは、自分から告白するようなことはとても出来ず ただ見つめるだけ、そして思いを寄せた子に自分の理想を見つけたりしていました。 いつしか、ああ、あんな女の子になりたいと思うようになったのです。 みほという名前も初恋の人の名前から取りました。 彼女は優等生で学級委員をするようなタイプでした。 それに背が高くて、同級生なのに私よりもずっとお姉さんにかんじられる人でした。 日曜日の午後、テレビジョッキーという番組がありました。 その中で、奇人変人コーナーというのがあって時には、おかまちゃん大会というのが有りました。 視聴者が女装して出るのです。どきどきしながら、こっそりとテレビを見たものです。 当時は、素人が女装してでるという番組は皆無だったので 本当にどきどきしました。その番組を見ることで、洋服をみにつけたりしていることがばれないかと 心配してこっそりとテレビを見ました。 高校生になって受験勉強の苦しさから、ますます女の子の洋服を身につけるようになりました。 家には、もう働きに出たおばの古着や姉の洋服とかがありましたから こっそりと持ち出して、隠しておいたのです。 高校生のころの一番の思い出は、深夜こっそりとセーラー服のままで家を抜け出したことです。 自転車も持ち出して、誰もこない山道を制服のまま自転車に乗ったことです。 自分の通っていた高校もセーラー服だったので、実際高校へセーラー服を着て通えば どんなに素敵だろうと。同級生の女の子をみてはうらやましかったのです。 高2のころ、とうとう女の子の服を着て寝てしまったことも有ります。 朝目覚めると、いつのまにか女の子になった私がいる。 そういう空想を重ねたころです。 どうして女の子に生まれてこなかったの。 女の子なら可愛い洋服が着れるのに。 スカートがはけるのにと思っていました。 そんなことを繰り返しているから、とうとう親にばれる日がきました。 隠してあった洋服を処分されたり、 夜中に何をしているのと注意されたりしました。 でも両親もなぜか面と向かって強く叱られた覚えはありませんでした。 これでも、子どものころは、手のかからない子でしたから 切れたり、怒ったり、反抗したりというようなことがないこでした。 姉とは、私が姉の洋服を身に付けているとばれたり 話したことは有りませんでしたが、きっと弟が自分の洋服を見につけているのに 気づいていたと思います。 その証拠に姉は、私がまだ高校生のときに結婚して家を出ました。 女装した私は、姉にそっくりで、本当に姉妹のようでした。 今思えば、姉にはとっても悪いことをしたと思いますが・・ というもの姉の結婚が迫ったある日、姉は家にウェデングドレス をおいてあったのです。それをどうしても身につけたくなって 姉のいない日にこっそりと袖を通してしまったのです。 お姉ちゃんごめんなさい。美歩は、お姉ちゃんみたいになりたかったのです。
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